福島県出身。武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了後イタリア・ミラノに留学。
リクルート・スカラシップ獲得。E.カルーソー国際声楽コンクール最高位等、受賞歴多数。
'98年、ハンガリー国立歌劇場『ラ・ボエーム』ロドルフォ役でヨーロッパデビューを果たし、'99年にはミラノ・スカラ座に出演。その後、メトロポリタン歌劇場管弦楽団、モンテカルロフィルハーモニー交響楽団、キューバ国立交響楽団、オマーン王立管弦楽団等と共演。その他、ボルドー歌劇場(フランス)、パリ・マドレーヌ寺院、テル・アヴィブ(イスラエル)でもコンサートに出演するなど各地で出演を重ねる。2010年には、ミラノ・ドゥオーモ、サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン)において『レクイエム』(三枝成彰)公演で大成功をおさめる。
国内においても、新国立劇場、二期会を中心に活躍の場を広げる。新国立劇場では、『トスカ』『蝶々夫人』『ファルスタッフ』『カヴァレリア・ルスティカーナ』『道化師』『フィデリオ』『ラ・ボエーム』『ナブッコ』等で大役を演じ好評を博す。二期会では、新聞紙上でも絶賛された『ダフネ』のデビュー以来、『仮面舞踏会』『エフゲニー・オネーギン』(コンヴィチュニー演出)『椿姫』(宮本亜門演出)『蝶々夫人』『ファウストの郷罰』(プラッソン指揮)『こうもり』『ホフマン物語』(プラッソン指揮)と立て続けに主演し、いずれも高い評価を得る。日本オペラの分野でも『夕鶴』『黒船』『修禅寺物語』(坂田藤十郎演出)『忠臣蔵・外伝』等で抜群の存在感を示す。
近年の舞台では、『トゥーランドット』(カラフ)、新国立劇場『ナブッコ』(イズマエーレ)、二期会『ホフマン物語』(ホフマン)、同『蝶々夫人』に出演し好評を博した。
コンサートにおいてもベートーヴェン『第九』のソリストはもとより、NHK・FMリサイタル、オペラ界のスターが一同に集まる『NHKニューイヤー・オペラコンサート』等で活躍。2014年7月には、イタリアとサン・マリーノにてジョイント・リサイタルを開催。
イタリアの太陽を想わせる輝きのある声と華を持つ日本を代表するテノールとして多くのファンを魅了している。男声ユニット【ザ・ジェイド】としても活躍。
二期会会員。
武蔵野音楽大学、東京藝術大学講師。
2018年4月より出身地である福島県二本松市の観光大使に就任。
樋 口 達 哉 テノール
Tatsuya HIGUCHI, Tenore